この記事では、Shuttle の ベアボーンPC XS35 V2 で遭遇した BIOS の不具合と、その対処方法について記述しています。
昨年、XS35 V2 を2台購入したのですが、2台とも BIOS 画面に入れないという不具合がありました。
具体的には、起動時に、「Intel のロゴが表示される画面」にはなるのですが、「Shuttle ロゴが表示される画面」になることがなく、DEL キーを起動直後から起動が終わるまで連打しても「BIOS 画面」が現れることはありませんでした。
Shuttle 社に問い合わせ、そのやり取りをしている中で見つかった対処方法は以下の二つでした。
- BIOS のバージョンを 105 に下げると、boot 選択画面は現れないが、BIOS メニューに入ることができる。
- BIOS のバージョンが 201 の状態では、CMOS 電池の再接続をすることで、BIOS メニューに入ることができる。ただし、何か設定するとまた入れなくなる。
BIOS のバージョン 201 で行った、CMOS 電池の再接続の方法は、次の通りです。
- 製品のカバーを開けマザーボードを確認できる状態で、上の方にある赤と黒のケーブルで接続されている箇所のケーブルを外ししばらく1)私の試した限り30秒ぐらいで十分だった置く。(このケーブルは、BIOS の設定情報を記憶するための CMOS 電池が接続されている)
- 再び接続、アダプターを接続し起動する。
- すると、BIOS の初期画面で CMOS エラーの警告画面が表示され、「F1」キーを押すことで BIOS 設定画面へ入ることができる。
個人的には、安価に入手できたこと(9,000円台)、そして消費電力が低くファンレスで静かなことが気に入ったので、BIOS 画面に入れない不具合のある PC ですが頻繁に設定をするわけではないので、一台だけ返品してもう一台は手元に置くことにしました。今は、そこに CentOS7 を入れ、その上でメールサーバと Aipo7 を動かすために Tomcat + Apache + MariaDBなどを稼働させています。これらを動かすには今のところ性能的には十分であり満足しています。
Footnotes
↩1 | 私の試した限り30秒ぐらいで十分だった |
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